近年、バレエ界ではコンクールがブームになっております。
その為、バレエという「芸術」が「競技」となってしまいました。
芸術を通し人間の「心」や「思考」を促すものでなく、
審査員の評価を重視した順位付けの場となってしまったのです。
これは、絵画の世界に例えると、「ピカソ」や「ルノアール」「ゴッホ」等を比較して
「誰が一番か」というような話です。
これは、本来の「芸術の姿」ではありません。
指導者も生徒も上位受賞が目的になった今、1位を受賞すると目標が達成されて
バレエを引退したり、また逆に、上位入賞する事が出来なかったからと引退する現象が起きております。
このままではバレエという芸術の継承者がいなくなります。
「このままではいけない」
このような想いから、このコンクールを企画いたしました。
芸術は、競い合うのが目的ではありません。
それを通し「心」や「思考」を豊かにするものです。
その為、このコンクールでは、個々の優れた才能を見出し、それぞれにふさわしい賞を授与いたします。
目に見える順位という数字ではなく、そこで何を感じ、何を学ぶかという所を大切にします。
このコンクールを通し、バレエとは何か、芸術とは何かと謂う事を、
指導者の方を中心に、生徒やご家族の方に再確認して頂ければ幸いです。
Hearts & Minds バレエコンクール制作委員会